事故が起きた時の時価額というのをご存じでしょうか?経済的全損というものなのですが…。ここでは修理代と時価額と保険金について紹介します。
本当にあったトラブル裏話
   
 
●保険契約系トラブル編

・過失0%でも全額補償されない場合
対物賠償が-10万に


時価額を超える修理代は補償されない場合がほとんど。そのため、最近は時価を超えて一定額まで補償する対物賠償保険も販売されるようになりました。

これからご紹介する交通事故事故例は、この時価額の補償に関する体験談です。こんなケースを考えて、保険を選ぶのも一考です。

過失0%でも全額補償されない場合〜40万の補償額が30万に〜

コートの襟を立てて歩く人が目立つようになった12月3日のお昼頃、Mさんは愛車のシビックに家族を乗せて運転をしていました。交差点を左折しようとしたところ、男性が横断歩道を渡り始めたので一旦停止。男性が横断歩道を渡り終わるのを待っていました。

ところが突然、「ドーン!」という音とともにMさんの車に衝撃が走りました。後方の直進車が、わき見運転をしていて、ノーブレーキで武藤さんの車に追突してきたのです。

武藤さんの車は前方に押し出され、横断歩道を歩いていた男性をはねるかたちとなってしまいました。Mさんの自動車後部は激しくつぶれ、家族全員が首や腰を激しく痛めました。

横断歩道を歩いていた男性は命に別状がなかったものの、足に怪我を負いました。もちろんですが、後方から追突してきた自動車の運転手に100%過失があることが認められました。

Mさんと歩行者の男性に対するすべての損害は、その運転手の加入する保険会社が負担することになりました。「これで、保険の心配はいらないな…」そう思ったMさん。

ところがその安心もつかの間。本来シビックの修理代は40万円であるのに対し、保険会社は「シビックの時価額が30万円なので、30万円しか払えません」というのです。

今回の事故は「経済的全損」といわれるケースでした。修理費用が車価以上かかる場合に適用されるものです。

武藤さんは結局、30万円を受け取ることで対物賠償の示談が成立しました。また、怪我の補償も、自賠責保険の基準にしたがい、治療費・通院交通費・慰謝料が支払われるということで示談となりました。



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●保険契約系トラブル編
・自由診断で損をする
・交通事故後は怪我の完治を最優先に
・自然災害で被害にあった愛車を守るには
・自動車が盗まれた
・搭乗者保険の請求手続き
・過失0%でも全額補償されない場合
・保険金の減額
・縦列駐車で2台に激突
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